令和4年8月に国連の権利委員会による対日審査おいて、入所施設の在り方について言及があり、入所施設が障がいがあるという事由による特定の生活様式に対し、是正を求める勧告がなされました。私たち入所施設の職員は、利用者のQOLの向上、意思決定支援、権利擁護を意識した実践を行っていますが、やはり、構造的にも集団生活である面は否めません。障がいの有無に拘わらず、住み慣れた地域での生活が本来あるべき姿なのだと感じます。入所施設からグループホームへ地域移行した方に話を聴くと、(入所施設には)戻りたくない、今の(地域での)暮らしがいいと一様に話されます。
一方で、入所施設は、地域での暮らしが困難になった方のセーフティネットという重要な役割があります。只、安定した生活が送られる目途が立てば、地域での暮らしへシフトして頂く通過施設としての役割が本来求められていると思います。施設に入ったから、最後まで…終の棲家ではない役割が今、求められています。
<眺海棟の施設改修が完了しました!>
眺海棟の全面改修を令和6年10月に完了しました。段差のないバリアフリーとなり、廊下や居室床の素材もクッション性の高い素材を使用しています。又、窓もペアガラスを採用し、気密性があがったことから冬や暖かく、夏は涼しい環境で過ごすことができるようになりました。浴室も段差を解消し、きれいな浴室でゆっくりと入浴できるようになりました。又、地域の方が利用する短期入所居室(女性)や通所生活介護を利用される休憩室も用意しました。
ご希望があれば見学も可能ですので、お問合せ頂ければ幸いです。